日常サイト音楽思索エレファントカシマシ屋久島一人旅未分類
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2008.09.21 Sun
・昨日はバイト先の某予備校で,模試監督のアルバイト.
 朝の7時半から晩の9時半まで.14時間.
 ここで働き始めてもう6年になるけど,
 質・量ともに,この6年間で一番働いた気がする.
 終盤はもう頭と心が乱れっぱなし,
 負のオーラ出しまくりで働いてた気がする.

 で,そんな乱れた頭で,
 仕事終わりにぼんやり考えていたことを書き留めるのである.
 特に順番も脈絡もない,箇条書きです.


・なーんか最近,若いアルバイトの子たちの些細な言動が
 目につくようになってきてしまいました.
 うーん,そろそろ歳だねえ.


・6年間やってきたおかげかどうかわかんないけれど,
 「この子は仕事ちゃんとやってくれそうだな,
  やれるな,この先も一緒に働いてほしいな」
 というのが,その子のちょっとした振る舞いから見えてくるようになった…気がする.
 こういうのって,その子のバイト経験が浅いか深いかなんてのは,あんまり関係がない.

 もちろん,そればっかりで判断するのは危険なのかもしれないけれど.


・自分は大して仕事できる人間ではない,という意識は常に持っているのだけれど,
 最近,
 「あれ,俺,実は普通に仕事こなせてるのか?」
 と錯覚してしまうぐらいに,
 普通の仕事をこなせないバイトの子が増えてきている…ように思う.
 
 「試験監督中に携帯をいじる」
 「試験監督中に寝る」
 「試験監督中に机の上にアゴを乗せる,頬杖をつく」
 「職員に提出する用紙の数勘定を間違える(時間的余裕アリの状況で)」
 「職員に提出する用紙の提出前のチェックミス」
 「最終的に職員に提出するチェックリストの裏面に落書きする」

 他にもいろいろあるけれど,最近あったのではこんな感じ.

 なんだろう,こーゆーことって,
 「自分の立場」と「他者の視点」を考えながら仕事していたら,
 普通は起こらんよなあ,と,俺個人としては思っていたのですが.

 「自分の立場」は,当たり前ですが,「予備校の模試監督者」.
 その上で,例えば,学生(=お客様)という「他者の視点」を考えたら,
 自分が携帯いじったり寝たりダラっとしているのは,
 その他者から見たらマイナスのイメージになるに決まっているのだから,
 それだけで上記前半の三つの行為は絶対しないハズ.
 また,例えば職員という「他者の視点」を考えたら,
 自分の提出物を見てその他者がどう思うのか,
 その提出物をその他者がどういう用途で利用するのか,
 それを考えたら上記後半の三つの行為は絶対しないハズ.
 少なくとも,そうしないよう心掛けるハズ.

 「そんな,他人の目ばかり気にして仕事して,しんどくないですか?つまんなくないですか?
  そんな,みんなに良い顔しようとしちゃって(ニヤニヤ)」

 みたいに思う人がいるとしたら(いるのか?),
 「そりゃ,あんた,そういうハナシしてんじゃないですよ」.
 
 とにもかくにも,最近の若い子,何か足りてない気がする.

 
・「試験監督中のこんな行為はクレームになります,やめてちょ」
 というのは事前に職員から説明があるものの,
 それがちゃんとアルバイトの子たちに伝わっているかは,また別問題で.

 伝えられた側が,
 自分が過去に相手方の立場でそういう不快な経験をしていたり,
 自分の視点をその「他者の視点」に移して,
 「ああ,これは確かに,イヤだなあ」
 と,自分の実際の感覚として落とし込まない限りは,本当の意味では伝わらない.
 本当に伝わったのなら,それに応じて自分の振る舞いも変わってくるものだと思うのだけれど…

 あー,「伝える」と「伝わる」は全然違うもんなのだなあと.
 「伝わる」ためには,伝える側の努力はもちろんのこと,
 伝えられる側の努力も必要不可欠なんだけど,
 「努力してね」と受け手に「伝える」のは,結構難しい…
 難しいから,信頼に任せてる部分が大きくて,
 その信頼が裏切られることが結構大きい,というのが,最近の状況?
 
 ならば,伝える側にさらなる努力と工夫が求められるのかな,と.
 伝えられる側が,自ずと努力してしまうような伝え方が必要.


・ええと,少し脱線したけど,要約すると,最近の若い子の中には,
 「想像力」が足りてない子が増えてきているような気がする.
 自分の振る舞いが周りにどう影響するのか,
 他者の目にはどういうふうに映っているのか.
 それを考える力が足りていないような気がする.
 これは,アルバイトの子たちじゃなくて,浪人生を見ててもそう思う.
 だってその力があるなら,自習室の前で座り込んで談笑しない,よね?

 
・…実はすごく当たり前のことを言っているだけ(のハズ)なのに,
 こうやって書き出してみると,なんかエラそうに見えるのは何でだろう.

 自分について言うと,俺は心が狭いので,結構いろんなことですぐ
 「イラッ」とする人なんですが,その分だけ,
 「あ,これは『イラッ』とさせるな」
 という行動は何となくわかっているつもりなので,
 なるべくイラッとさせないように日々努力はしているつもりですが…
 いろいろイラッとさせていたら,ごめんなさい.


・いろいろ書きましたが,
 もちろんみんながみんな「?」な子というワケでは全然なくて,
 中には必ず,「ああ,この子はちゃんとやれる子だな」という子がいます.
 ありがたいことに.
 ただ,やっぱり「?」な子が最近は増えてきてるなー,
 というおハナシでした.
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2008.09.18 Thu
・エレファントカシマシ『新しい季節へキミと』.

 正規音源が発売されるまでは,
 youtubeのPVをiPodに落とし込んで聞くのがもはや通例となっている.
 聞けば聞くほど好きになる,非常に良い曲である.
 現在再生回数60回ぐらい.
 この季節に外を歩きながら聞くと,非常に良い感じである.


・映画『ジャージの二人』と『20世紀少年』を見る.
 前者の元は小説,後者の元はマンガだけれど,
 どちらも原作に忠実であった.
 
 『ジャージの二人』
 相変わらず,堺雅人さんの「基本ほほえんでいる」演技が好きなのである.
 梅田ガーデンシネマという,小さな映画館での上映であった.
 特筆すべきは,映画の内容どうこうと言うより,その小さな映画館で
 友達とその彼女さんと出会ってしまった僕の挙動不審ぶりである.
 1対2では勝ち目はないのである.
 
 『20世紀少年』
 配役が原作のまますぎてスゴイ.
 どんなに馬鹿で格好悪くて勝ち目もなくても,
 悪に立ち向かうヒーローはやはり格好いい.
 原作はハナシが長くなり過ぎて,
 途中から何がなんだかよくわからなくなってしまったので,
 三部作でキレイにまとめてくれることを期待する.
 時間ができれば,原作をもう一度イチから読み直してみたい.
 
 
・最近,森見登美彦の小説を少しずつ読み始めている.
 とりあえず『太陽の塔』を読んで,現在『四畳半神話大系』を途中まで.
 どちらも冴えない,いや冴えないというワケではなくて,
 何かが間違っている京大生の話であり,おもしろい.
 文体も非常に僕好みである.
 
 ちなみに僕は,こういう文章を書くとき,非常に文体を気にするタチである.
 いつも改行の位置と,一人称を『俺』にするか『僕』にするかで頭を悩ませているのである.
 
 
・高世えり子さんの『理系クン』というマンガを読む.
 文系の作者が,とても理系な男の子と出会い,結婚するまでを描いた,
 文系女子による理系男子の観察日記である.
 なぜか大学生協の本屋に平積みされていた.
 「理系男子よ,絶望するな」という,大学生協からのメッセージなのか.
 
 中で描かれている『理系クン』は情報系の理系クンであり,
 奇しくも僕と同じである.
 なるほど,客観的に見て,僕は7割ぐらいこの理系クンと同じであると思う.
 違うのは,この理系クンほど研究に対して一途ではないということと,
 この理系クンほど好きな女性に対する努力をしていないということである.
 
 僕自身としては,自分のことは実に中途半端な理系,
 理系:文系=5:5ぐらいのつもりでいるのですが,
 他人の目にはどう写っているのだろう?
 
 
・他人が見た自分について,もう一つ.

 一度合コンなんぞに行ってみたことがあるのだけれど,
 そのときに一度会ったきりの女の子が,
 実は僕の研究室の友達の友達であったことが後でわかり(世間は狭い),
 そのルートで『初対面の女性から見たヒダカヒトシ像』という,
 実に興味深い情報が伝わってきた.
 その内容は以下の通りである↓
 
 「○○○○○○?に就職決まってて,
  研究ばっかりしてそうやのに人見知りでもなくて,
  バイク持ってるのにすごくインドアっぽくて,
  自分のことを『拙者』て言ってて,
  自分の世界でずっと喋ってた人」
  
 なるほど,概ね合っている気はする.
 しかし,僕は自分のことを『拙者』とは言っていない.
 
2008.09.14 Sun
朝6時に起きて,のんびりと帰りの支度をする.

今日は12時宮之浦港発の高速船フェリーで帰ることになっていたので,
それまでに「屋久島観光センター」でおみやげを揃える予定.
根が優柔不断なので,おみやげ選びは基本時間が掛かる.
よって,早め早めの行動でおみやげ選びの時間を確保することにする.


屋久島に来て初めて宿で朝食をとって,7時40分頃宿を出発.
さらば,前岳荘.

前岳荘部屋

最初部屋の鍵渡してくれなかったり(カギかけさせてください),
エアコンが60分100円だったりしたけれど(結局400円分使った),
お風呂は大きいしご飯はいつもしっかりしたものが出てくるし,
こちらの旅行プランに応じて柔軟にご飯を弁当に切り替えてくれたりして,
結構快適な4日間を過ごすことができました.
どうもありがとうございました.


宿を出発して,まずはレンタル原チャを返却しに,原チャで安房まで.

初日に宿のおばさんに「三日間も借りるなんて,もったいないことしたね~」と
到着早々ダメ出しをくらったけれど,三日間借りた判断は正解だった.
バスはかなり時間が限定されるし,タクシーだと長距離移動が多くなるので,
料金がかなり高くなってしまう(一日分のレンタカー代ぐらいになることもある).
なので,レンタカーを借りた方が移動の自由度も高くなるし,オススメである.
乗り捨てができるとさらにオススメである.

ガソリンを満タンにしてから,安房の「YOU SHOP 南国」で原チャを返却.
山道,雨道,大変お世話になりました.
どうもありがとう.
さらば,相棒.


ここからはバスで宮之浦を目指すことになる.
最寄りのバス停に行ってみたら,次のバスが来るまで,まだ一時間弱ある.

少しでもバス代を浮かすために,できる限り歩いて宮之浦を目指すことにする.

結果,バス停3つ分の距離を稼ぐことに成功した.
しかし,その道中でアクエリアスを買ってしまったので,
プラスマイナスゼロのような気がしないでもない.


3つ先のバス停に着いた時点でも,バスが来るまであと20分ほどあったので,
最後にいろいろ写真に収めてみる.

バス停

船行のバス停.

トレッキングシューズ

この屋久島一人旅の最優秀功労賞.
MERRELLのトレッキングシューズ『MOAB GORE-TEX XCR SPORT』.
二日目に縄文杉登山,三日目に白谷雲水峡を散策したわりに
そんなに脚に疲れが残っていないのは,この靴のおかげであろう.
特筆すべきは,やはりその防水性能である.伊達にGORE-TEXを使っていない.
その力は雨の中の白谷雲水峡散策や,島一周中の雨の中で遺憾無く発揮された.
「いつ突然雨が降っても,ぬかるみがあっても大丈夫」という安心感は絶大である.

値段は税込13,340円でそこそこするが,普段履きにも使えないことはないデザインで,
これから先も雨用のバイクシューズとしての活躍が期待できそうなので,思いきって購入した.
おかげで旅行中はこの一足ですべて事足りた.

ちなみに,普段履きの靴で縄文杉登山や白谷雲水峡を散策しておられる方も結構いたけれど,
あまりオススメはできないかな,と思う.
最高に天気に恵まれている日ならそんなことはないけれど,
結構汚れたり濡れたりすることも多いので,
買わずともトレッキングシューズのレンタルだけはしておいた方が良いと思う.

macpac

この屋久島一人旅の優秀功労賞.
macpacのバックパック『カウリ』.
よくあるコーティングとは少し違った防水機構を備えたバックパックである.
強烈な雨のときには,バックパックごと袋に入れたり,
中の荷物をさらにビニル袋に入れておくなどの対策は必要になるものの,
少しぐらいの雨ならこのままでも大丈夫,という安心感は大きい.
macpacのバックパックは性能は良いがデザインがイマイチ,というものが多い気がするが,
その中でもこの『カウリ』の黒はデザイン的にはオシャレではないもののまずまず無難で,
日帰り登山であれば積載容量的にも十分である.
値段は12,390円でこれまたそこそこであるが,これまた雨のときのバイク走行時の
リュックとしての活躍が期待できそうだったので,思い切って購入した.


到着時刻を5~6分オーバーして,バスが到着.
だいたいこれぐらいは遅れるようだ.
バスの中は,僕のような旅行者と,地元の高校生で一杯である.


9時40分頃,宮之浦港入口で下車.
予定どおり,すぐ近くの「屋久島観光センター」でおみやげ選びを開始する.

すでにこの日までに少しずつモノは買っていたので,
残りは大学の研究室と,バイト先と,親と,兄夫婦と,あともう一人分だけを購入すればOK.
時間的にも余裕.


の,ハズだったのだけれど.


大学,バイト先,兄夫婦のおみやげは比較的早く決まった.
しかしこの時点ですでに30分が経過している.
まだ親ともう一人分が決まっていない.
なぜこんなに時間が掛かるのかというと,

1. 屋久島に来たからには屋久杉の工芸品を買わなければいけない気がする
2. でもカタチがあるモノは食べ物のおみやげより選ぶのが難しい(残るから)
3. さあどうしよう

となって,やたらと慎重にならざるを得なかったからである.

結局,親のみやげを選ぶのにそこから10分,
もう一人分のおみやげを選ぶのにさらに30分,
計70分を費やす買い物になってしまった.
優柔不断の本領発揮である.


長き買い物を終え,初日に訪れた『屋久島環境文化村センター』を再び訪れる.
目的は,屋久島の環境保全のための募金である(←二日目参照).
募金とは言うものの,give onlyの募金ではなく,
ここで一部の物品を買う事で,その代金が募金として扱われるのである.

ということで,ここでしか買えないという『図説・屋久島』を購入した.


そして最後に宮之浦港入口にあった,世界遺産登録記念の石碑を写真に収め,
フェリーに乗り込み,屋久島を後にした.

スーパーネイチャー屋久島

さらば,スーパーネイチャー屋久島.


鹿児島・南埠頭に戻ってきたのが13時50分頃.
ドルフィンポートにある『黒豚専科 伊集院』で少し遅めの昼食をとる.
(僕にしては)少しリッチに,おまかせ定食(黒豚リブロースカツ定食)をいただく.
家族連れの方々に先に空いた席をお譲りしたら,店員さんが唐揚げを一つサービスしてくれた.
ありがたくいただく.

たまに順番を抜かされるとそれだけでひどく怒り出す人がいるけれど,
僕の場合,それが合理的な理由であると考えられる場合には,怒らない.
今回の場合は,空いた席が少し広めの座席だったのである.
それならば,確かに僕がそこを一人で占領することより,
家族連れがそのスペースを使った方が無駄が無くて,合理的だと思ったので,
普段は短気な僕でも怒る気が全然起こらなかったのである.

ただまあ,いくら合理的であったとしても,3, 4組立て続けに抜かされたら怒るけれど.
そのあたり,実に扱いにくい人間だなあと自分で思う.
理論と感情論がいつも押し合いへし合いどつき合いしているような人間なのである.
常にフィフティーフィフティー.どちらかに徹することができないのである.


さて,実はこのドルフィンポート,ただいま『篤姫館 』がオープン中であった.
ドルフィンポートのすぐ隣にはNHK鹿児島があるのである.

が,大河ドラマは『新選組!』以外まともに見た事がないので,スルーする.

さて,実はこの南埠頭,すぐお隣の北埠頭に『いおワールド かごしま水族館』があるのである.
そこでは世界最大のジンベエザメが悠々と泳いでいるのだという.

が,スルーする.
実はジンベエザメよりも気になることがあったのである.


帰り方がよくわからなかったのである.
それで大阪に帰れなくのは避けたい.
ジンベエザメよりも,帰りのルートを先に確認しなければなるまい.

正確には,ここからどうやって空港まで行ったらよいのかがわからないのである.
ツアーのパンフレットやガイドブックには空港から南埠頭までの行き方は書いてあるけれど,
南埠頭から空港までの行き方は書いてくれていないのである.

「素直に行きで降りたバス停から乗ればいーじゃん」と思うかもしれないが,
行きで降りた「金生町」のバス停の反対車線側には,空港行きのバス停はないのである.

しばらく彷徨った後,金生町のバス停から少し北に歩いた市役所前のバス停で
空港行きのリムジンバスが出ていることを突き止める.
市役所前のバス停に向かい,バス停前のチケット売り場で乗車券を買った直後にバスが来たので,
ジンベエザメには申し訳ないが,バスに乗り込む.


午後4時頃に鹿児島空港に到着する.
飛行機の離陸まであと4時間ある.
若干余裕をとり過ぎたが,これでとにもかくにも大阪に帰る事はできる.


空港では『屋久杉展』が開催されていた.
屋久杉の工芸品がここで出張販売されていたのである.

屋久島帰りの僕には用のない催しのハズであったが,
そこで売っていた屋久杉の印鑑が目に留まった,
僕はこういう『ちょっと高価な小道具』が好きなのである.
今一番欲しいのは『シャーボX』です.

屋久島帰りにも関わらず鹿児島空港で屋久杉製品を買うというのは,
別に悪いことではないが,何かしらの敗北感を感じ得ない.
僕は負けず嫌いである.負けるのは嫌である.
しかし負けることは別に悪いことではない.
敗北を知ることで人はさらに強くなれるのである.

よくわからない持論を展開して印鑑を購入した.
この屋久杉展は午後6時までの開催だったので,
水族館でジンベエザメを見ていてはきっと間に合わなかった.
世の中何がどう転ぶかわからないものである.


そのまま飛行機の出発時刻まで,この旅の記録を残したり,
『ジャージの二人』の続きを読むなどして過ごした.
『ジャージの二人』は読み終わった.


そして鹿児島空港を発ち,神戸空港に戻ってきたのが,午後9時頃.
ポートライナーで三宮へ行き,阪急三宮駅で電車待ちをしている間に,
iPodで音楽を聴き始めると,急に現実に引き戻されたような気がした.
僕の日常はコレである.


この非日常な4日間で,何か大きく成長できたのかと言われれば,そんな実感はまったくない.
別に縄文杉を見たからといって,急に私生活が活力溢れるものになるということもなく,
今ものんべんくらりと,ダラダラと暮らしていることが多い.
でも,一人で屋久島に行って,山登って,雨に打たれながら森彷徨って,島一周したという事実.
その事実は確固として自分の中にあるので,それがいずれ自分の中で何らかの土台となって,
その土台の上で将来,何かしらが成長して実を結んでくれることを祈るばかりである.


(了)
2008.09.13 Sat
11時過ぎに白谷雲水峡を後にする.
登りがつらかった分,帰りは下り一辺倒で実にスムーズ.
ほとんど原チャのアクセルを吹かすことなく下山する.

一般道に出る頃には雨は止んでいた.
止んでいた,というよりは,雨が降っていない場所に移動してきた,というカンジである.
それぐらい,島の天気は場所によって異なる.


さて,ここからは三日目の後半戦,屋久島一周旅行である.
ここから宮之浦港前を通り,志戸子ガジュマル公園に向かう.


11時50分頃,志戸子ガジュマル公園到着.

ガジュマル公園入口

さあ入ろう,としたトコロで,先客が出てこられた.


あ.


昨日縄文杉登山中に少しお話しした,お姉さんとお姉さんとおばさまの三人組である.
昨日最後に会ったときに
「明日島一周するんで,そのときまた会えたらいいですね~」
なんてことを話していたら,ホントに出会ってしまった.
なんでも宮之浦に宿をとっているらしく,それで近場のここに来てみたとのこと.
大した偶然である.

しかしながら,こちらは白谷雲水峡を散策してきた直後であり,
今ここは晴れているにも関わらず,レインウェアを着込んだ怪しい濡れネズミのような状態であり,
ひどく気恥ずかしい.

そこで少し会話を交わして,別れる.
結局名前も連絡先も聞いていないので,どこの誰なのかは今も全くわからない.
名前ぐらい聞いておけば良かったと,少し後悔する.


気を取り直して,200円の入園料を払い入園.
入口でヤブ蚊避けを兼ねたうちわを貸し出してくれた.

ガジュマル

ガジュマルである.不気味である.

ガジュマルの森

ガジュマル…かどうかはわからないが,ひどく不気味である.


妙なものを見たなあ,と思いでガジュマル公園を後にする.


少し進んだところで,原チャに一回目の給油.
地図で見た限り,ここからしばらくはガソリンスタンドはなさそうだ.


さて,続きいきますか……というところで,再び雨に降られる.
結構,強烈.


雨が顔面打ってなんだかもうよくわかんねえ,やけくそだ,というところで
永田いなか浜に到着.時刻は12時30分.

永田いなか浜

世界有数のウミガメの産卵地らしい.が.

砂浜

この時間&この天気なので,ひとっこ一人いない.
僕自身も正直なところ,実は写真を撮っている余裕がない.
雨で体が冷えきっている.
自販機に向かうも,当然というか,「つめたい」飲み物しか置いていない.
夏の南の島ではあるが,こういう輩のために「あったか~い」飲み物を
一つは常設しておいていただきたい.

近くに『屋久島うみがめ館』が併設されているが,
こんな濡れネズミ状態で入館するのは気が引けるし,
なにより前述のとおり余裕がないので,スルーして先に進む.


20分後,屋久島の最西端,屋久島灯台に到着.

屋久島灯台

灯台以外特に何もないけれど,屋久島の空・海・山・森を一望することができる.

岬の風景

依然として曇り空ではあるが,ここでようやく雨が止んだ.
安房からスタートすると,ここが丁度,島の半周にあたる場所である.
さあ,後半戦の後半戦だ.


ここからは西部林道と呼ばれる道路に入る.
その名のとおりの林道である.


そして林道に入って10分ほどしたところで.


ヤクサル1

ヤクサル2

屋久島に来て初めて,ヤクザルに遭遇.
近づいても,特に逃げるそぶりも見せない.ヤクシカとは大違いである.
どの集団にも小さな小猿がいて,かわいい.


この西部林道では,この後も頻繁にヤクザルに遭遇する.

ヤクサル3

道路に沿ってサルだらけである.

ヤクサル4

カメラを構えている間に一度こっちを見たが,構わず作業を続けるヤクザル.
実に余裕があるというか,大物であるというか,無防備である.


この後もヤクシカが現れたり小猿を背負った親ヤクザルが道路を横切ったりと,
なかなか賑やかな林道である.


途中,海をバックに,道路脇に座っている親子ヤクザルを見かけた.
そのときにはもうヤクザルを撮り尽くした後であったので写真に収めず通り過ぎたが,
少ししてから
「ああ,あれ撮っておけば,mixiのアルバムで『海猿』てタイトルつけれたのに」
と思い,少し後悔する.


そして13時50分頃.『大川(おおこ)の滝』に到着.

大川の滝



大川の滝接近



大川の滝接近2

これはスゴイ.
『日本の滝百選』に選ばれているだけある.
おまけにさっきまでの雨で増水しているものだから,
流れがなんだか大変なことになっている.
思わず何枚もシャッターをきってしまった.
こんなに巨大な滝をこんなに間近で見られることなんて,そうそうないものと思われる.

ちなみに少し離れたところから撮った『大川の滝』.

大川の滝遠望

どれだけ巨大な滝かということが,少しは伝わるだろうか.


僕にしては珍しく,テンションが上がってしまった.
雨の中の白谷雲水峡散策&島半周で体は冷えきってヨロヨロだったけれど,
おかげで少し元気が出た.
非常食用にバックパックに入れておいたカロリーメイトを昼食代わりに食べてから,
大川の滝を後にする.


林道を抜け,14時30分頃,栗生に到着.
ここで,ついに,日の光が差す.

栗生の海2

原チャを停めて,レインウェアを脱いで,少しだけ休憩.

休息


ここから,屋久島第三の町,尾之間へと向かう.
途中,屋久島フルーツガーデンに寄ろうかなあとも考えていたけれど,
男一人で行くのも何だかなあという気がしていたし,
気がつけば入口に続く脇道を通り過ぎてしまっていたようなので,
そのまま先へ進むことにする.

しかしながら,これまでと打って変わって,実に快適な旅路である.
程よく光が差し,程よく風が吹き抜ける.

原チャの旅路

バイクや原チャで良かったなあと思うのは,こういうときである
(←それまでにバイクや原チャゆえの不利益を相当被っている分,感動が大きい).


14時50分頃,平内海中温泉に到着.

平内海中温泉

その名のとおり,海の中にある温泉である.
潮が引いている間しか入る事ができない温泉なのである.
僕がここに到着したときにはちょうど潮は引いていて,入浴可能であった.

しかしながらこの温泉,脱衣場がない.
混浴だし,水着入浴も禁止である.

こういう場合,基本的に僕は入らない.
体はまだ若干冷えていたから,着替えを持って来ていたら入っていたかもしれないけれど.

結局,上の写真だけ撮って戻った.
このカメラを持ったまま左に90度向きを変えると,完全な盗撮である.
つまりは,それぐらいオープンな温泉なのである.


海中温泉を後にしてすぐ,尾之間に到着.
しかしながら,特に見るべきものもないので,そのまま通過.


15時半頃,『屋久島町まごころ市 ぽん・たん館』に到着.
ここで遅めの昼食兼15時のおやつとして,
屋久島名物のたんかんジュースと,ホットサンドを注文.
たんかんジュースがやたらとおいしかったので,
家族と兄夫婦へのおみやげとして瓶入のジュースを2本買って帰ることにする.
重い.


そして16時20分頃,ついに前岳荘に帰還.
白谷雲水峡散策も含めて,屋久島一周,およそ10時間の旅路であった.


そして昨日と同じように,お風呂に入って,夕食.
最終日の夕食は,昨日一昨日と違って,焼肉であった.


夕食後,屋久島での最後の夜なので,珍しく一人でビールで晩酌でもしようかと思ったけれど,
ビールの自販機が動いてるんだか動いてないんだかよくわからなかったので,
コーラで済ませることにする.
実に自分らしいところに落ち着いた気がする.

コーラを買いに外に出たついでに,空を見上げてみた.
初日は雨だったし,二日目は縄文杉登山で疲れ果てて部屋に籠っていたから,
晴れた夜空をちゃんと見上げたのは初めてであった.

目が悪いからかもしれないけれど,別段星がよく見えたというワケでもなかった.
ただ,島の中心部の方の空が,驚くほどに真っ暗だった.
とにかく暗い,黒なのである.
だから,夜というのは本来,そうとう恐ろしいものなのだなあと思った.
大阪の夜空は明るい.


明日はおみやげを買って,島を後にするだけ.
さらば,屋久島.

おやすみなさい.


(四日目に続く)
2008.09.11 Thu
(9/11 感想追記)

本日のスペースシャワーTV内で,初めて『新しい季節へキミと』のPVが公開されました.
宮本さんが一人風に吹かれながら,まっすぐにこちらを見て歌い続けるPV.
そこにCGで四季を表現するいろんな効果が…

ユニバーサルが公式にyoutubeにアップして下さっていますが,
貼付けはできないようなので,リンク先を示しておきます.


http://jp.youtube.com/watch?v=L4fPwiqGDdU



あくまで,あくまで僕自身の感想を言わせてもらえば,
「宮本さんはそのままで充分,というかそのままが一番カッコイイんだから,
 余計なことはしないでほしい…かなあ…」
という感想ですかねー…CG作ってくれた方には,すごく申し訳ない気がするのですが.
CGは確かに綺麗だし,技術的にもすごいのかなあとは思うものの,
それが受けてであるこちらが求めているものかと言えば,それはまた別問題で…
もちろん「こちら」ていうのは,現状たかだか僕一人なワケで,
他の「こちら」の方々には好意的に受けとめられる可能性だって大いにあるワケですが.
なんだか,わかりやす過ぎる表現をCGでキレイにこさえて,それを乗っけてみました,
みたいに見えてしまう…のは,僕が穿った見方しかできないからなのか.
これがベストと判断した監督の意図を,僕が汲み取れていないだけなのか.

でもまあ,見慣れるとさほど気にならなくなってきました.
見慣れないと気にならない,というのは『プロモーション』ビデオとしてどうなのかとは思うけれど.
なんにせよ,初見のときのインパクトは,ある.

ちなみに,最近のPVの中では『俺たちの明日』が一番好きだったりします.
イシくん,セイちゃん,トミさんもずっと一緒だし.


で,とりあえず聞いたところ,歌詞はこんなカンジかな…?
間違っている可能性はおおいにあるので,ご了承ください.
(特に最初の「昨日はキミと~」の部分と真ん中の「焦げついちまった~」の部分.
 あと「彩る」なのか「彩り」なのかハッキリしない)

また,正規版のCDが発売されるか,または何らかの要請がきた時点で
下の歌詞は削除いたしますので,それもまたご了承ください.

歌自体はすごく好きです.特にサビの部分は文句なし.


『新しい季節へキミと』

感じる 戸惑い ためらい そして
昨日はキミと話せなかったからブルー

忙しくて夜空の月も見ていないぜ
光は感じているのに

嗚呼 行き場のないときめき 
心の中 キミを訪ねあぐねていた
毎日まるで 自分という謎を解いていくゲーム
すべてを愛せそうなのに

春夏秋冬 彩る 
光を心に全部集めたら
ここから始まりのグラデーション
新しい季節へキミと

夢を追いかけたり追い越されたり
焦げついちまった心震わせて 空
見上げたとき いつもキミを感じていた
答えなんてきっと簡単なのに

春夏秋冬 彩る
風のように日々生きられたら
俺しか知らない明日へ
今すぐ飛んでゆけるはず

変わりゆく東京の街に
二人の姿重ねていた
季節は巡り
いろんな風を感じてきた
この街でもう一度始めよう

いくつも流してきた涙は 
輝く明日からのメッセージ
ここから始まりのグラデーション
新しい季節へキミと

彩るぜ 明日のグラデーション

2008.09.10 Wed
午前5時半に起床して,のんびりと支度をして,
昨日と同じく弁当を受け取って6時半頃宿を出発.
今日は昨日のような雨ではなく,ホッとする.
危惧していた縄文杉登山の疲れも,ほとんど残っていないように思う.
しかしそろそろ筋肉痛が二日遅れでやってきてもおかしくない年頃なので,
油断は禁物である.


原チャに乗ってまずは宮之浦方面,白谷雲水峡へ向かう.
今日は午前中に白谷雲水峡を散策し,そのまま午後は島を一周する予定である.


この時間は車もあまり走っていないので,実に快適な旅路である.
道中,妙なモノの前を通り過ぎたような気がしたので,引き返して確認してみる.


ドラえもどき


これは何だろう.
猫型居候ロボットのような気がしないでもないが,何かがおかしい.


あまり構っているのもなんなので,先に進むことにする.


宮之浦川の手前で左に折れて真っ直ぐ,白谷雲水峡への道に入る.
このままだと開園(8:30)一時間前には着いてしまいそうだ.

しかしここで,ちょっとした誤算が生じる.

ここから先は結構な山道となる.
そして,坂道では原チャの速度が著しく遅くなるのである.
フルスロットルで時速20kmを下回ることもしばしば.
普段地元では230ccのオフロードバイクに乗っているので,
原チャが坂道でここまで遅くなるものとは思ってもみなかったのである.
ガソリンもみるみる減っていく.

さらに道路一面が整備中で砂利道となっている箇所があり,
本当に道が合っているのかどうか不安になる.
やはり道路財源は重要なのか.

さらに追い打ちで,強烈な雨が降ってきた.
砂利道走行中であったが,原チャを停めて,急いでレインウェアを身にまとい,
バックパックを先日の大きな袋に入れ直す.
今日は雨と無縁で散策できるかと思いきや,やはりそう簡単にはいかないようである.


強烈な雨の中,砂利道を越え,車が一台しか通れないような道を越え,
7時50分頃,ようやく白谷雲水峡へと到着.
開園まであと40分もあるが,予想していたよりは結構時間が掛かってしまった.
警備員の誘導に従い,原チャを停める.

その気になれば開園を待たずとも散策は可能そうだが,
ここはおとなしく朝食の弁当を食べながら,正式な開園を待つ.

白谷雲水峡入口
(入口で撮った川.絶賛増水中.)

強烈な雨はまだまだ止む気配がない.
…これで散策なんて可能なんだろうか.


8時半ちょうどに管理の方が来て,協力金300円を払って入園.
入園して早々,巨岩の上を登っていくことになる.

憩いの大岩

後で調べたら,これは『憩いの大岩』と言うそうだ.


二代杉を過ぎ,さつき吊り橋手前で原生林歩道に入る.

原生林歩道

少し雨は弱まったけれど,白いモヤがかかったような,薄暗いようなで,
視界はあまり良くない.


原生林歩道に入ってすぐ,二代大杉が待ち構える.

二代大杉

このレベルの杉なら縄文杉登山のときにいくつも見たが,
今の方が体力的にも余裕があり,またすぐ近くで見られる分,感動は大きい.

その近くで,妙にぐねぐねしたものを見つけたので,一応写真に収める.

ぐねぐねしたもの

このあたりで,写真が妙に白っぽく写っていることに気づく.
原因は明白,モヤがかっている中でフラッシュをたいて撮影していたからである.
これ以後,フラッシュを手動で切って撮影することを覚える.
LUMIXの『おまかせAI』モードも,さすがに万能ではない.

というワケで,フラッシュを切って撮影した原生林歩道の様子がコチラ.

真原生林歩道

そう,これが僕が実際に歩いていたときの原生林歩道の風景である.
とにかく薄暗い.しかしそれゆえに,神秘的な雰囲気である.

しかしこの原生林歩道,
縄文杉登山のときの大株歩道ほどシンドイものではないにしても,
かなり本格的な登山道である.
そして,道が縄文杉登山のときよりもわかりにくい.
縄文杉登山のときは基本的に一本道であったが,
コチラは木に結びつけられたピンクのリポンを頼りにしなければ,
道がハッキリしないところがいくつもある.
探検気分を味わえること請け合いである.


そしてリボンを頼りにしばらく進むと,突如姿を現すのが

三本足杉

三本足杉.
これは,スゴイ.
屋久島に来て初めて,思わず「何だコレ…」と独り言を呟いてしまったほどである.
写真ではその巨大さがイマイチ伝わらなさそうなので,
三本足の内の一本にできる限り接近してみる.

三本足杉接近

さらに根元から上部を見上げる

三本足杉上部


これでも伝わらない木が,もとい,気がするが,
とにかく何か,"異質な木"である.


道中,沢を渡らなければいけないところもある.

沢

沢渡りの途中で上流を見上げる.

沢上流

「これぞ屋久島!」と思わせてくれるような風景である.


沢を渡って少し進むと,ここでもヤクシカに遭遇.

ヤクシカ再び

すでに縄文杉登山で2匹,白谷雲水峡でもこれが2匹目である.


そして三本槍杉を経て,奉行杉.

奉行杉

これがまた,息を呑むほどの大きさである.


さらに進んでドラクエのような橋を渡る.

ドラクエ橋

ここを越えたあたりから,雨が再び強くなってきた.
それはもう本当に強くて,カメラを構える余裕がなくなってきた.
どのぐらいの雨かというと,
頭に乗せておいたタオルを頻繁に絞る必要があるぐらいの雨である.


原生林歩道のゴール近くになって現れる,二代くぐり杉.

二代くぐり杉

そして原生林歩道のゴール,三叉路に到着.


ここからさらに歩く事10分程度.

もののけ姫の森

白谷雲水峡散策の最終目的地,『もののけ姫の森』に到着.

もの

看板を越えてすぐのポイント.
なるほど,幻想的である.木霊が出てきてもおかしくはない.

少し進んだところで,言霊ではないが,三たびヤクシカが現れた.
このもののけ姫の森には明確な区切りはないらしいので,
このヤクシカをこの白谷雲水峡のゴール,シシ神様と見立てて,引き返すことにする.


帰りは原生林歩道ではなく,楠川歩道を通る.
こちらは原生林歩道のような見所はほとんどないものの,
原生林歩道に比べて遥かに歩きやすい道となっている.
「とにかく『もののけ姫の森』に行きたい!」というだけなら,
往復共にこちらのルートを通るのがオススメである.

しかし,道自体は確かに歩きやすいものの,雨は依然として強烈であり,
さすがに道のあちらこちらが水たまりと化していた.
このときほど防水仕様トレッキングシューズを頼もしく思ったことはない.
昨日の縄文杉登山のときを上回る活躍っぷりである.


そうして,止まない雨の中,さつき吊り橋へと帰ってきたのが午前10時40分頃.
散策を開始してから2時間と10分である.
吊り橋の上から川の様子を写真に納める.

さつき吊り橋

雨による増水で,もはや激流である.

しかし,さすがはLUMIXの手ブレ補正.
揺れる吊り橋の上からでもキレイに写真が撮れる.


言っている場合ではない.さっさと渡ってしまおう.


さて,この白谷雲水峡散策もほとんど終わりに近づいているのだけれど,
実はまだ大事なものを見ていない.
行きはちょうど撮影場所っぽいところがなんだか賑やかだったので,
帰りに見て帰ろうと思っていたもの…"飛流おとし"である.
屋久島のガイドブックを見ていたときに,岩の上を水が軽やかに流れ落ちて行く,
実に涼しげで美しい写真が掲載されていたので,
ぜひともお目にかかりたいと思っていたのである.


が.


"飛流おとし"があると思われる場所を見回してみても,
それらしい軽やかで涼しげな水の流れは見当たらない.
見つけたものは…


飛流おとし?

激流.


…これはただの滝だったのか,
それとも増水のあまりもはやただの滝と化した"飛流おとし"だったのか.
帰ってきた今となっては,謎である.


こうして若干のしこりを残しながら,僕の白谷雲水峡散策は終わった.
終止雨に降られてしまったので,想像を遥かに上回る大変さだったが,
それでも来てよかったと本当に思う.
正直な感想を言わせてもらうと,
屋久島に来て,屋久島の自然を堪能したいと思うなら,
縄文杉登山よりも白谷雲水峡散策の方がオススメである.
縄文杉登山は,何というか,
『俺は縄文杉登山行ってきたぜ!』という達成感と,自慢話が欲しい人向けである.
白谷雲水峡を散策するときは,できれば行き帰りのどちらかで原生林歩道を通っていただきたい.
結構な登山道になるが,それでも行く価値は十二分にある.


予想以上に長くなってしまったので,三日目は前後編に分けます.
後編は『屋久島一周編』.
でも,前編よりは短くなると思います.

2008.09.08 Mon
屋久島三日目は半分ぐらい書いたところです.
早いとこそっちをケリつけたいところなんですが,
今週のジャンプを読んでいろいろ思ったことがあったので,
優先してメモしておくのである.


・ここのところ驚異的に面白くなっていた『ワンピース』.
 ここでまさかの"麦わらの一味『完全崩壊』".
 どうなるんだ,これから.
 ますます目が離せないではないか.

 しかし,ルフィがここまで打ちのめされたのって,初めて見たかもしれないなあ…
 ルフィが涙を流すのはいつだって仲間のことがあるときだけど,
 今回のルフィの涙は,見ていて本当にツラかった.


・『バクマン』.漢(おとこ)の浪(ろ)マン.
 確信犯過ぎて笑います,ガモウひろし先生.
 (※↑確信犯の誤用例.正しい使い方はコチラ


・ 『To LOVEる』.
 今週の春菜は何か異常にかわいかったです.以上.


・『ダブルアーツ』が終わってしまった.
 何となく打ち切りの気配は感じていたけれど,非常に,非常に,残念.
 "トロイ"と"フレア"と"ガゼル",結局それらが何だったのか,
 それらが一切解明されないままに終わってしまった…

 結構好きなマンガでした.
 少なくとも,僕の中では,『ぬらりひょん』とか『バリハケン』とかより,ずっと.
 ともすれば,『Dグレ』とか最近の『BLEACH』とか『リボーン』よりも.
 絵柄も親しみやすいし,
 『常に手をつないでなきゃいけない』ていう設定もおもしろいと思ったし…

 確かに強烈な求心力みたいものはなかったかもしれないけれど,
 それでも何と言うか,ずっと載っていてほしかったというか,
 なんか載ってるとほっとするというか何と言うか.
 そういうマンガでした.

 キリのポーカーフェイスは,見事でした.

 『ライジングインパクト』みたいなまさかの復活とかないかなあ…
 さすがにムリかあ…
2008.09.08 Mon
(9/8追記分)

ユニバーサルの公式サイト内で発売前30秒スポットが公開されています.
が.
これは,PVの一部?何かちょっと,(イメージと)違うような…
ジャケ写真は文句無くカッコイイんだけどなあ.


(9/4追記分)

UNIVERSAL MUSICのサイト内で『新しい季節へキミと』の試聴が可能になりました.

エレファントカシマシUNIVERSAL MUSIC OFFICIAL SITE


…と言っても,着うたと同じ,サビの部分だけですが.
まだ聴いたことないよ,という人は,是非.


(8/20さらに追記分)

YouTubeで見つけた,宮本のモバイル配信連載の告知.
バックでこっそり(?)流れてるのが,『新しい季節へキミと』.
今んとこ着うたで配信されてるのはサビの部分だけだから,
この部分(出だし)は現状貴重かも.



↑削除されてたらごめんなさい.


(8/20追記分)

『新しい季節へキミと』10月1日に正式リリース決定.
早い.ありがたい.
で,初回限定版のDVDの内容が…

>> 「パワー・イン・ザ・ワールド」「孤独な旅人」「今をかきならせ」「友達がいるのさ」
>> 「笑顔の未来へ」「FLYER」「俺たちの明日」「今宵の月のように」
>> 全8曲収録

多!これで1800円なら買い,かな.

さて,今回は通常版はどうしようかな
(←『桜の花~』のときは初回A,初回B,通常版を買った.
 で,この曲を是非聞いてほしかったから,通常版はある人に差し上げた).
今回こそ,初回版のみかな…でもまたジャケが違うんだろうなあ…


(8/7追記分)

『新しい季節へキミと』は10月リリース予定で,
またしても初回限定版と通常版.
初回限定版には今年の日比谷野音から数曲のライブ映像を収録したDVD付き.

「またかい!」と思うけれども
エレカシのライブ映像がこういうカタチで手元にドンドン残ってくれるのは,
やっぱり嬉しいのである.

それにしても,今回も亀田誠治さんがプロデュースしたんだなあ.
そりゃあ,『桜の花~』と兄弟みたいに感じるハズだわ.


(8/1の記事)

エレカシのニューシングル『新しい季節へキミと』の着うたが配信開始されていたので,
早速ダウンロード.
まさしく野音のラストで披露された新曲.
まさかこんなに早く正規音源で聴けるようになるとは.

さて,野音が終わった直後は
『これは売れ線だけど,ちょっと弱いかな~?』
なんて感想を書きました.

今改めて聞いてみても,やっぱり『売れ線』的な音楽だなあという感想が出てきます.
でも,「だからヤだなあ」とは全く思いません.
『売れ線な音楽』→『良くない』では,決してないのである.
そもそもは『良い』→『売れ線な音楽』という流れのハズなのだし.

しかしこれはまた,ホントに良い歌だなあ.
サビしか聞いてないけど,聞いてるとなんかちょっと泣きそうになって,
それでいて背中をドーンと押してくれるような,そんな歌.
繰り返し何回も何回も聞きたくなる.
うん,決してそんなに弱くない.

『桜の花,舞い上がる道を』の兄弟みたいな歌です,というとしっくりくるなあと,
個人的には思ったり.

このところコンスタントに新作が発表されるので,本当に嬉しい.
『桜の花,舞い上がる道を』と『新しい季節へキミと』.
この2曲で,次のアルバムの方向性というか,雰囲気はほぼ決まった気がする.
この調子ならリリースもそんなに遠くなさそう.
非常に楽しみである.
2008.09.05 Fri
午前4時頃起床.
雨,やっぱりザンザカ降ってます.

……

腹を括ろう.そして前向きに考えよう.

俺はこの雨多き屋久島旅行のために,とりわけ縄文杉登山のために,
わざわざ防水仕様のトレッキングシューズを購入し,
防水使用のバックパックを購入し,レインウェアまで新調したのである.
正に『備えあれば憂いなし』を地で行く展開ではないか!
やったね!

そして実際,これらの装備は旅の間,本当に役立ってくれたのである.
これらのアイテムの詳細については,4日目の日記で触れようと思う.


とにもかくにも腹を括って,長袖長ズボンの上にレインウェアをバッチリ着込む.
バックパックは一応防水仕様だけれど,さすがにそれでも防げそうにない雨だったので,
バックパックごと大きな袋(←よくスポーツショップなんかで大きなものを買うともらえる,
ヒモがついてて口を絞ることができるヤツ)に入れていくことにした.
登山のプロは雨用のバックパックカバーを持っているみたいで,
実際それを使っている方は非常にたくさんいたのけれど,僕はどうもあれが好きでない.
なぜなら,確かにバックパック内への水の侵入はそれで防げるけれど,
肩に下げてる部分はそのカバーでは守れず濡れてしまうからである.
「どうせならパックパック丸ごと守ったらあ!」という人には,
こういった肩から下げれてパックが丸ごと入るような大きな袋がオススメである.


そしてお弁当を受け取って,4時45分頃宿を出発.
真っ暗でかつ雨も強くて,視界最悪の中.
レンタルした原チャに乗って,荒川登山口への途上の屋久杉自然館へと向かう.

毎年なのかどうかは知らないが,今年の8月1日~30日の間は混雑緩和の理由で,
荒川登山口への道は一般車両の乗り入れが規制されていたのである.
そのことは事前に知っていたので,屋久杉自然館に原チャを停めて,
そこから荒川登山口へのシャトルバスに乗り込む.
5時15分発のバスに乗り込み,6時少し前に荒川登山口に到着した.

荒川登山口

この時間でもすでにたくさんの人がいる.
トイレにいたっては行列ができている.
少なくとも2~3時間はトイレがない道になるので,それも致し方ない.

多くの人に倣って軽く準備体操をして,早速登山を開始…する前に,
宿で書いてきた登山届けを提出しておこう.
当たりを見回すと,確かに登山届けをいれておく箱(カギ付)はある…んだけど,
確か登山届けは無事下山するとその旨を通知せねばならなかったハズ.
この場合は誰に通知すればいいんだろ?自分で届を回収することもできないし…



わからないので提出せずに登ることにする(←危険なので止めましょう).
どうやら,宿の人に提出しておくのが一番正しかったようだ.


改めて,午前6時頃,登山スタート.
幸いな事に,雨はだいぶ小雨になってきた.

ツアーは申し込んでいないので,完全一人旅である.
だってオプションでツアー申し込むとプラス11,500円なんだもんなあ…


トロッコのレールに沿って,トコトコ歩く.

トロッコ道

ツアーを申し込んでいる方々は,要所要所で立ち止まってガイドさんの説明を聞いている.
きっと休憩も兼ねているのだろう.
無理なく登りたい人や,登山中の隠れた見所なんかも全部味わいたい人は,
やっぱりツアーを申し込んだ方がいいかもしれない.

僕はとりあえず,その方々の横を通ってザクザク進む.
途中,

安全な橋


こういう「ちょっと危ないなあ」という橋もあれば,

危ない橋

こういう「すごく危ないなあ」と思う橋も結構ある.
普段なら「わー,これはアカン!アカンでえ!ムリムリムリ!」とか騒いで
尻込みしているところだが,一人旅ゆえ,
騒いだところでそれを聞いてくれる人もいないので,サッサと渡ってしまう.


登山を開始しておよそ40~45分で,小杉谷集落跡に到着.

小杉谷集落

ここでいったん装備を整える.
雨はほとんど気にならない程度になっていたので,レインウェアの上を脱ぎ,
バックパックを袋から取り出して通常通り背負う.
防水仕様のバックパックは,こういう小雨のときにこそ威力を発揮する.
小雨を気にせずガンガン進める安心感は素晴らしい.


登山開始およそ1時間で,白谷雲水峡への分岐点,楠川分れに到着.

楠川分れ
(下山方向から撮影)

ここから少し進んだところがちょっとした広場になっていて,
そこにはバイオトイレなるものが設置されていた.
お世辞にもキレイとは言えないトイレだけれど,
大株歩道入口まではまだまだ距離がありそうなので,登山者には重宝されるだろう.

この広場で,お姉さん・お姉さん・おばさまの三人組と出会い,
少しの間一緒に行くことになった.


そしてそこからすぐに出会ったのが,三代杉.
大株歩道に入るまでの一番の見所である.

三代杉

三代杉・中
(三代杉の根元の空洞の中.焦って撮ったのでブレました)


さて,これまでは普通に歩いているだけで,
前の人をサクサク抜いていくことができたのだけれど,
先ほど出会った女性の方々はその装備からして山歩きには慣れた感じであり,
最初は同じぐらいの速度であった.
途中から少しずつ僕の方が早くなってきたので,
なにか申し訳ない気がしながらも,先に進ませてもらうことにした.


しばらく歩いたとき,ようやく晴れ間が見え出した.

登山晴れ間

このままの天気が続いてくれればいいなあと思いながらも,
やはりそう上手くはいかず,この後はずっと曇りであった.
でも,雨が止んだだけでも十二分にマシである.


そして,それから10分後.

ヤクシカ
「あ!やせいのヤクシカがとびだしてきた!」

ポケモンマスターがポケモンと出会ったときはこんな感じなんだろうなあと思った.


そしてその直後,初めて逆方向からの歩行者,すなわち下山者に出会う.
時刻は7時55分ぐらい.
…縄文杉まで行ってきたにしては,いくらなんでも早過ぎやしないか??

まあそういうことあるかもしれない,ということで,さらにサクサク歩く.


登山開始からおよそ2時間で,大株歩道入口に到着.

大株歩道入口

この橋の奥がちょっとした広場(行き止まり)になっており,
そこでお手洗いや給水が可能である.
ここでここからの本格的な登山道に備え,朝食の弁当を平らげて一息つく.


大株歩道入口まで引き返すと,途中で分れたお姉さん方がちょうど到着したところであった.
お姉さん方に別れを告げ,一人大株歩道へと入る.


ここから先は本当の登山道で,トロッコ道のような歩きやすい道では全然ない.

道なき道

こんな感じで道なき道,とまでは言わないまでも,素直には歩けない道が続く.
両手両足,フル活用.持って来た軍手が大活躍.
そしてそれ以上に大活躍だったのが,防水仕様(Gore-Tex使用)のトレッキングシューズ.
早朝に降っていた雨のせいでぬかるんでいる箇所が結構たくさんあったが,
そんな中でもこれのおかげで気にせずガンガン進むことができた.
ものすごい安心感.


大株歩道に入って25分程度で,ウィルソン株に辿り着く.

ウィルソン株

株の中にうっすら見える青いものが,中の人の背負っているバックパックである.
それを基準にすれば,この切り株がいかに大きいかがわかるであろう.

株の中の祭壇
(切り株の中にある祭壇)

株の中から見上げた空
(切り株の中から見上げた空)


さて,高性能なトレッキングシューズのおかげでここまでガンガン進めてきたワケだけれど,
ただ,ガンガン進めてしまうのはある意味困り者であって.

なんせ一人旅なので,当たり前だけれど,誰も「休め!」とは言ってくれないのである.
なので,ここまで食事時以外は特に目立った休憩もとらずに,
サクサクガンガン歩いてきたのである.

そのツケが,ここで一気に襲いかかってきた.

ウィルソン株を越えたあたりでは,キチンと階段が備え付けられていることが多いものの,
この階段が結構急で,しかも結構連続する.

ここで,体力と足の限界が来た.

普通に階段を登っているだけで,激しい運動をした後のように汗がしたたり落ちる.
階段を這いつくばるようにして,両手両足を使って登る.

明らかに,ここまでの自分のペースがオーバーペースだった,ということを痛感する.

でもなんか,立ち止まって休む気にもなれず,のろのろと歩みを進める.


疲労のピークを過ぎた頃から,登山道に慣れたこともあって,
比較的軽やかに山道を越えて行く事ができるようになった.
「あー,今の俺のこの様子を誰かが動画に納めててくれたら,多分二,三人は惚れるな」
などという妄想を抱く余裕も少しは出てきた.


そして大株歩道に入って一時間弱,大王杉に辿り着く.

大王杉下部

とてもじゃないが,ワンフレームで収まる大きさじゃない.


さらにここから歩く事5分,今度は夫婦杉とのご対面.

夫婦杉

左が妻で,右が夫なのだそうだ.
さあ,あと少し.


そして大株歩道に入って1時間と10分,登山口からスタートして3時間と20分,
時刻は9時20分.
ついに,縄文杉に到達.

縄文杉下部

わざわざ展望デッキが設けられているからそう感じるのかもしれないけれど,
その存在感はやっぱり他の杉とは全然違う.

僕がここに着いたときには,すでに4~5人の人がここに到着していた.
僕は縄文杉の写真を4~5枚ほど撮影し,その場にいた人に頼んで,
縄文杉と僕のツーショットを撮ってもらった.
今回の一人旅で唯一の,僕自身が写っている写真となった.

そして10分程度そこに滞在して,僕は帰路に着いた.
今にして思えば,もう少しゆっくりしていってもよかったかな,と思う.

ちなみに,この展望デッキ,auの携帯電話でアンテナが一本立ちました.
メールの受信程度なら,ギリギリ可能なレベル.
写メの送信はさすがにキツそうだ.
他のキャリアの携帯ならどうなのだろうか.


さて,帰路は当然下りになるぶん,行きに比べると少しはマシである.
よって,掛かる時間も当然早くなる…と思いきや,
ほとんどの方がその時点では縄文杉を目指して山を登っている途中なので,
その方々を優先して道を譲りながら下山していると,
なんだかんだで掛かる時間は同じであった.

どうやら僕は日帰り登山の中ではかなり早く進んでいた方らしく,
帰りにすれ違ったツアーガイドさんに,
「多分キミが日帰り登山の最初の下山者だよ」
と言われた.
なるほど,僕が行きですれ違った人達は,ひょっとしたら山で一泊してから
下山してきた人達なのかもしれない.
でも,少なくとも僕が縄文杉に到達したときにはすでに先客がいたワケだから,
おそらくその人達は縄文杉付近の休憩舎で休んでいたのだろう.

しかし,下山中,実に実にたくさんの人達とすれ違った.
少なくとも100回以上はコンニチハを言った気がする.
これだけ大量の人が登っているのだから,
もうすぐあの縄文杉の展望デッキは人でいっぱいになるのだろうな,と思った.

下山途中,登り中の人に「あとどのぐらい(で縄文杉)ですか??」と聞かれると,
ちょっと得意な気分になる.
「俺もう言って来たんだZE!」みたいな.
でも,「あと10分ぐらいで着きますよ!」と言えるときはこっちも向こうも気分がいいのだけれど,
「…あと40分ぐらいです…」と答えなきゃいけないときには,
なんだかすごく申し訳ない気分になるのであった.


行きと同じぐらいの時間で,大株歩道入口へと戻ってくる.
ここからはまたトロッコ道を2時間程度歩くことになるので,
ここにあるお手洗いで用をたしておくことにする.

……

屋久島では,至る所で「環境保全のための寄付金募集」のポスターを目にする.
つまり,高い山の上に設置してあるトイレを清潔な状態に保つ為には,
多大な労力とお金が必要なので,そのためにご協力をよろしくお願いします,というものだ.

とりあえず,屋久島を出る前に絶対どこかで寄付してから帰ろうと,
そう決意させてくれるようなトイレであった.


大株歩道では実にたくさんの人とすれ違ったけれど,
もうこの時間(午前11時前)になると,トロッコ道を登ってくる人はほとんどいない.
この時間にトロッコ道を歩いているようでは,
もやは日帰りで下山することができなくなる可能性があるからである.
というワケで,トロッコ道ではまれに一泊装備を持った登山者と出会うだけで,
ほとんどは孤独な帰り道であった.


そして,午後12時半頃,荒川登山口に到着.
トータル6時間半の旅であった.
見渡す限りでは,どうやら僕は日帰り登山の2番目の帰還者だったようである
(1番目は,大株歩道入口付近で僕を抜いていった,登山慣れした格好の人であった).

一般にこの縄文杉登山に掛かる時間は8~10時間とされているので,
かなり早いペースで行って帰ってきたことになる.
僕の後に帰ってきた,僕より少し若そうな男の子3人組も同じく6時間半で帰ってきたようなので,
ツアーなしの20代男子であれば,だいたい6時間半で帰ってこられるようである
(ちなみに僕自身のスペックは,登山経験過去になし,普段の運動は週に1, 2回ジムに行く程度).
ただし,休憩もロクにとっていないし,見所一つ一つをじっくり見るということもしていない,
という条件の下なので,もう少しゆっくりしたとして,だいたい7時間ぐらいが普通だろうか.


でも,この縄文杉登山は決してタイムトライアルではないので,
無理して早く帰ろうなんてことは絶対考えなくていいな,と思った.
事実,僕は12時半に登山口に帰ってきたけれど,
屋久杉自然館へと戻るシャトルバスが14時半までなかったので,
結局2時間ほどそこでぼーっと待つ事になった(夏期交通規制期間中だったので).
タクシーを呼ぶという手段もあったけれど,あいにく一人旅の身の上では
そんなにもったいないことはできない.


バスが来る14時半頃には,結構な数の,バス一台の座席が埋まる程度の人が
すでに下山してきていた.
そして,屋久杉自然館へと戻ってきたのが15時20分頃.
そこでせっかくだからと屋久杉自然館の中を見学したが,
カラダはボロヨレで,何だか頭もボーっとしていて,あまり堪能した気がしない.
とりあえず,そこで自然館限定のマグカップと樹の精時計を購入し,
近くの『杉の茶屋』でたんかんシロップのかき氷を食べて,
原チャを運転して宿へと帰還した.
そして,お風呂に入って,夕食を食べて,友達から借りてきていた
『ジャージの二人』を途中まで読んで,力尽きて,寝た.


明日は5時半起きで,白谷雲水峡散策と,屋久島一周旅行.


(三日目に続く)
2008.09.03 Wed
神戸空港からまずは鹿児島へと向かう.

神戸空港

本当は家からは大阪伊丹空港の方が遥かに近いのだけれど,
ツアー(添乗員なしのフリープラン)に申し込むのがギリギリになってしまったので,
止むなく神戸から向かう.おかげで朝の4時半起き.


鹿児島空港に着いたのが9時半頃.
ここから,屋久島への高速船が出ている南埠頭まで移動することになる.
空港発のリムジンバスに乗って,まずは金生町のバス停まで.


危うく寝過ごしそうになる.こういうところが一人旅の怖いところである.


バス停を降りたら歩いて南埠頭まで.
「南埠頭へはバス停からタクシーで~」なんて書いてある
パンフレットもあったりするけど,十分歩いていける距離である.

桜島

南埠頭からは桜島がよく見える.

埠頭には大型観光スポット『ドルフィンポート』があったので,ここで早めの昼食をとる.
筑豊ラーメン『山小屋』で,昭和(むかし)ラーメン 770円.
スープはおいしいけど煮玉子は近所のラーメン屋の方がおいしい.

12時20分に高速船ロケットに乗って屋久島へと向かう.

ロケット

高速船を待っている間,同じように一人で屋久島へ向かう人と二,三言葉を交わした.
なんでも神奈川から来たのだとか.遠路はるばるお疲れさまである.
でも俺も相手も
「今回思い切って一人旅しちゃいました!」的な人=基本シャイなあんちくしょう
なので,お互いあまり積極的に会話せず.


屋久島の宮之浦港に着いたのが午後2時過ぎ.天気は曇り.
覚悟はしていたものの,やはりいつ雨が降り出してもおかしくない雰囲気.

屋久島到着

とりあえず,港のすぐ近くにある屋久島環境文化村センターに向かう.
展示物をぐるっと一回りして,島についてのいろんなパンフをGETする.

そして今度は,ちょっと距離があるけれど,
その足でそのまま屋久島町歴史民俗資料館へと向かった…のだけれど.

最初はそれがその建物だとは気が付かなかった.
というぐらい,目立たない建物であった.
地域の公民館をそのまま資料館に仕立て上げたかのようで,
開館してるんだかしてないんだかよくわからない.

………

せっかく来たけれど,入らずに済ませることにする.


さて,ここまでで大体2kmぐらい歩いたワケだけれど,
さすがに荷物を抱えてこれ以上歩くのは体力的にツライ.
バスに乗って,俺の泊まる民宿のある安房地区を目指すことにする.

屋久島のバスは平均すると大体一時間に一本のペース.
資料館から少し歩いた「宮浦小前」バス停で,
ジャストのタイミングでバスに乗り込む.
ここからバスで島1/4周の旅.

今回泊まることになった民宿『前岳荘』.
実はここに泊まることに決まったのは,屋久島出発の2,3日前であった.
前述したとおり,ツアーに申し込むのが遅れてしまったので,
宿は確保できるものの,それがどこになるかはわからない,
という状況での申し込みだったのだ.
なので,前岳荘がどんな宿なのかは,実はよく知らない.
宿のホームページも見ていない.
…これが仇になった.

オリ○ンツアーのチケットに同封されていた地図と,
る○ぶの綴じ込みマップを頼りに,最寄りとおぼしきバス停「春田」で下車する.
料金840円.
お札しか持ってなかったので,思いっきり下車にもたつく.
すみませんでした.

さて,地図によれば前岳荘はバス停降りてすぐ…のハズなのだけれど,
あたりをウロウロしてもそれらしきものはない.
おまけに雨まで降り出してきた.
…仕方がないので,勇気を出して近くのお店の老夫婦に道を尋ねる.

「ここからまだまだ先!橋を2つか3つ越えたところ!」

……オ○オンツアー!る○ぶ!( ゚Д゚)


結局そこからバス停にして2つ分の距離を歩くことになった.
これはどうみても地図の方が間違っている.
(今前岳荘のHPを確認すると,ちゃんと2つ先のバス停が指示されていた)


午後4時40分頃にようやく前岳荘に到着.やれやれ.

前岳荘

荷物を置いて,30分ほど歩いて安房の中心地区へと引き返す.
午後6時頃から『YOU SHOP 南国』で原チャレンタルの予約を入れておいたのである.

「どうせ引き返すんなら,その安房中心地区でバス下車して,
 原チャ借りて宿に向かえば良かったのでは??」

と思った方,正解.
でも当時の僕はとにかく荷物を先に下ろすことを優先したかったし,
バイクをレンタルする時間も変に遅くしてしまっていたのである.
このあたり,まだまだ旅慣れていない証拠である.

レンタバイク

4日目の午前中まで借りる約束で,8500円(Webクーポン使用).
レンタカーより安いし,バスやタクシーで移動し続けるより遥かに便利.
普段は230ccのバイクに乗ってるだけにパワー不足は感じるけれど,
通常の移動に関して言えばさして問題はない.


そのまま宿に帰っても良かったのだけれど,夕食まではまだまだ時間があったので,
全然予定はしていなかったのだけれど,千尋(せんぴろ)の滝まで行ってみた.

千尋の滝

落差約60m.
一見ダムを水が流れているだけのようにも見えるけれど,
これは人工のダムではなくて,天然の花崗岩の上を水が流れ落ちているのである.
そのことを知った上で見に来ると,結構感動するかもしれない
(←後で知ったので「へースゴイね」程度の感動で終わってしまった人).


宿に帰って午後7時半頃夕食.
る○ぶにも載っていた屋久島名物『首折れサバ』が皿に並んでいたりして,
結構豪勢な感じの夕食であった.
なお,夕食の写真がないのは,一人でご飯に向かってカメラを向ける勇気がなかったからである.

その夕食の場で,翌日予定していた縄文杉登山のためのお弁当を依頼.
なんと昼ご飯のお弁当までつけてくれるらしい.
ツアー料金にはお昼代は含まれていなかったので,ラッキーである.

「明日は(降水確率)70%だから,絶対雨降るよ!
 大変だねーガハハハハハ!」(by 民宿のオヤジ)

…「屋久島は雨が多い」というのは聞いていたから,覚悟はしていたものの,
やっぱり,アンラッキーである.
特に僕の場合は登山のオプションツアーなし,一人で山に登るつもりだったので,
あんまり雨が強いと遭難するんじゃないかと不安になる.


翌日は4時起きだったので,その日は早い目に就寝した.

……が.

雨が強烈に宿の天井を打つ音で何度か目が覚めた.

…こんな雨の中でホントに登山なんかできんのか?

かなり不安になりながら,その日はそのまま無理矢理眠りに就いた.


(二日目に続く)
2008.09.01 Mon
そもそもの発端は,就職活動が落ち着いた頃から,
しきりに周りの人々に言われた言葉.

「学生最後の夏休みなんだから,旅行とか行っといた方がいいよ!
 社会人になったらそんな時間とれないよ!」

うん,その通りだと思う.
でも俺,特に旅行好きと言うわけでもないので,
そう簡単には「よっしゃ,ほんだらば行くべ!」とはならない.
それでも行こうと思ったのは,ちょうど良い機会かな,と思ったから.
もちろん今までも友達と旅行に行ったりしたことはあったけれど,
そういうのはぜーんぶ,友達任せにしてきたのである.
企画も手配も旅行プラン立ても,ぜーんぶ.
元カノとの旅行のときでさえも,そう.

このままではあまりに情けない.
だから,今回は一から十まで全部一人でやってみようと思ったのである.
何て事は無い,「はじめてのおつかい」と,何ら変わりないのである.
遅過ぎるわ.



「なんで屋久島?」

元々は沖縄に一人で行くつもりだったのである.
僕は生まれも育ちも大阪だけれど,
母方の祖父母が沖縄出身ということもあって,
実は血筋的には半分以上沖縄人なのである.

なので,自分のルーツを辿る旅にしようと思っていたのだ.
一人で沖縄の地に足を踏み入れて,その自然を感じれば,
なんかこう,自分の中で何か覚醒してくれるかもしんない,みたいな,
よくわからない期待を抱いていたのである.

が.

1. よく考えたら,一人で『観光都市』沖縄に行くのは実はそうとう寂しい人に見られそう
2. 沖縄は社会人になってからでも行けそうな気がする
3. ならば一人で行っても不自然じゃない屋久島に行ってみようじゃないか
4. 先輩も行きたそうにしてたし
5. あと『仮面ライダー響鬼』の第一話の舞台だったし

ということで,屋久島に行くことにしました.

(一日目に続く)
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