FC2ブログ
日常サイト音楽思索エレファントカシマシ屋久島一人旅未分類
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2008.09.05 Fri
午前4時頃起床.
雨,やっぱりザンザカ降ってます.

……

腹を括ろう.そして前向きに考えよう.

俺はこの雨多き屋久島旅行のために,とりわけ縄文杉登山のために,
わざわざ防水仕様のトレッキングシューズを購入し,
防水使用のバックパックを購入し,レインウェアまで新調したのである.
正に『備えあれば憂いなし』を地で行く展開ではないか!
やったね!

そして実際,これらの装備は旅の間,本当に役立ってくれたのである.
これらのアイテムの詳細については,4日目の日記で触れようと思う.


とにもかくにも腹を括って,長袖長ズボンの上にレインウェアをバッチリ着込む.
バックパックは一応防水仕様だけれど,さすがにそれでも防げそうにない雨だったので,
バックパックごと大きな袋(←よくスポーツショップなんかで大きなものを買うともらえる,
ヒモがついてて口を絞ることができるヤツ)に入れていくことにした.
登山のプロは雨用のバックパックカバーを持っているみたいで,
実際それを使っている方は非常にたくさんいたのけれど,僕はどうもあれが好きでない.
なぜなら,確かにバックパック内への水の侵入はそれで防げるけれど,
肩に下げてる部分はそのカバーでは守れず濡れてしまうからである.
「どうせならパックパック丸ごと守ったらあ!」という人には,
こういった肩から下げれてパックが丸ごと入るような大きな袋がオススメである.


そしてお弁当を受け取って,4時45分頃宿を出発.
真っ暗でかつ雨も強くて,視界最悪の中.
レンタルした原チャに乗って,荒川登山口への途上の屋久杉自然館へと向かう.

毎年なのかどうかは知らないが,今年の8月1日~30日の間は混雑緩和の理由で,
荒川登山口への道は一般車両の乗り入れが規制されていたのである.
そのことは事前に知っていたので,屋久杉自然館に原チャを停めて,
そこから荒川登山口へのシャトルバスに乗り込む.
5時15分発のバスに乗り込み,6時少し前に荒川登山口に到着した.

荒川登山口

この時間でもすでにたくさんの人がいる.
トイレにいたっては行列ができている.
少なくとも2~3時間はトイレがない道になるので,それも致し方ない.

多くの人に倣って軽く準備体操をして,早速登山を開始…する前に,
宿で書いてきた登山届けを提出しておこう.
当たりを見回すと,確かに登山届けをいれておく箱(カギ付)はある…んだけど,
確か登山届けは無事下山するとその旨を通知せねばならなかったハズ.
この場合は誰に通知すればいいんだろ?自分で届を回収することもできないし…



わからないので提出せずに登ることにする(←危険なので止めましょう).
どうやら,宿の人に提出しておくのが一番正しかったようだ.


改めて,午前6時頃,登山スタート.
幸いな事に,雨はだいぶ小雨になってきた.

ツアーは申し込んでいないので,完全一人旅である.
だってオプションでツアー申し込むとプラス11,500円なんだもんなあ…


トロッコのレールに沿って,トコトコ歩く.

トロッコ道

ツアーを申し込んでいる方々は,要所要所で立ち止まってガイドさんの説明を聞いている.
きっと休憩も兼ねているのだろう.
無理なく登りたい人や,登山中の隠れた見所なんかも全部味わいたい人は,
やっぱりツアーを申し込んだ方がいいかもしれない.

僕はとりあえず,その方々の横を通ってザクザク進む.
途中,

安全な橋


こういう「ちょっと危ないなあ」という橋もあれば,

危ない橋

こういう「すごく危ないなあ」と思う橋も結構ある.
普段なら「わー,これはアカン!アカンでえ!ムリムリムリ!」とか騒いで
尻込みしているところだが,一人旅ゆえ,
騒いだところでそれを聞いてくれる人もいないので,サッサと渡ってしまう.


登山を開始しておよそ40~45分で,小杉谷集落跡に到着.

小杉谷集落

ここでいったん装備を整える.
雨はほとんど気にならない程度になっていたので,レインウェアの上を脱ぎ,
バックパックを袋から取り出して通常通り背負う.
防水仕様のバックパックは,こういう小雨のときにこそ威力を発揮する.
小雨を気にせずガンガン進める安心感は素晴らしい.


登山開始およそ1時間で,白谷雲水峡への分岐点,楠川分れに到着.

楠川分れ
(下山方向から撮影)

ここから少し進んだところがちょっとした広場になっていて,
そこにはバイオトイレなるものが設置されていた.
お世辞にもキレイとは言えないトイレだけれど,
大株歩道入口まではまだまだ距離がありそうなので,登山者には重宝されるだろう.

この広場で,お姉さん・お姉さん・おばさまの三人組と出会い,
少しの間一緒に行くことになった.


そしてそこからすぐに出会ったのが,三代杉.
大株歩道に入るまでの一番の見所である.

三代杉

三代杉・中
(三代杉の根元の空洞の中.焦って撮ったのでブレました)


さて,これまでは普通に歩いているだけで,
前の人をサクサク抜いていくことができたのだけれど,
先ほど出会った女性の方々はその装備からして山歩きには慣れた感じであり,
最初は同じぐらいの速度であった.
途中から少しずつ僕の方が早くなってきたので,
なにか申し訳ない気がしながらも,先に進ませてもらうことにした.


しばらく歩いたとき,ようやく晴れ間が見え出した.

登山晴れ間

このままの天気が続いてくれればいいなあと思いながらも,
やはりそう上手くはいかず,この後はずっと曇りであった.
でも,雨が止んだだけでも十二分にマシである.


そして,それから10分後.

ヤクシカ
「あ!やせいのヤクシカがとびだしてきた!」

ポケモンマスターがポケモンと出会ったときはこんな感じなんだろうなあと思った.


そしてその直後,初めて逆方向からの歩行者,すなわち下山者に出会う.
時刻は7時55分ぐらい.
…縄文杉まで行ってきたにしては,いくらなんでも早過ぎやしないか??

まあそういうことあるかもしれない,ということで,さらにサクサク歩く.


登山開始からおよそ2時間で,大株歩道入口に到着.

大株歩道入口

この橋の奥がちょっとした広場(行き止まり)になっており,
そこでお手洗いや給水が可能である.
ここでここからの本格的な登山道に備え,朝食の弁当を平らげて一息つく.


大株歩道入口まで引き返すと,途中で分れたお姉さん方がちょうど到着したところであった.
お姉さん方に別れを告げ,一人大株歩道へと入る.


ここから先は本当の登山道で,トロッコ道のような歩きやすい道では全然ない.

道なき道

こんな感じで道なき道,とまでは言わないまでも,素直には歩けない道が続く.
両手両足,フル活用.持って来た軍手が大活躍.
そしてそれ以上に大活躍だったのが,防水仕様(Gore-Tex使用)のトレッキングシューズ.
早朝に降っていた雨のせいでぬかるんでいる箇所が結構たくさんあったが,
そんな中でもこれのおかげで気にせずガンガン進むことができた.
ものすごい安心感.


大株歩道に入って25分程度で,ウィルソン株に辿り着く.

ウィルソン株

株の中にうっすら見える青いものが,中の人の背負っているバックパックである.
それを基準にすれば,この切り株がいかに大きいかがわかるであろう.

株の中の祭壇
(切り株の中にある祭壇)

株の中から見上げた空
(切り株の中から見上げた空)


さて,高性能なトレッキングシューズのおかげでここまでガンガン進めてきたワケだけれど,
ただ,ガンガン進めてしまうのはある意味困り者であって.

なんせ一人旅なので,当たり前だけれど,誰も「休め!」とは言ってくれないのである.
なので,ここまで食事時以外は特に目立った休憩もとらずに,
サクサクガンガン歩いてきたのである.

そのツケが,ここで一気に襲いかかってきた.

ウィルソン株を越えたあたりでは,キチンと階段が備え付けられていることが多いものの,
この階段が結構急で,しかも結構連続する.

ここで,体力と足の限界が来た.

普通に階段を登っているだけで,激しい運動をした後のように汗がしたたり落ちる.
階段を這いつくばるようにして,両手両足を使って登る.

明らかに,ここまでの自分のペースがオーバーペースだった,ということを痛感する.

でもなんか,立ち止まって休む気にもなれず,のろのろと歩みを進める.


疲労のピークを過ぎた頃から,登山道に慣れたこともあって,
比較的軽やかに山道を越えて行く事ができるようになった.
「あー,今の俺のこの様子を誰かが動画に納めててくれたら,多分二,三人は惚れるな」
などという妄想を抱く余裕も少しは出てきた.


そして大株歩道に入って一時間弱,大王杉に辿り着く.

大王杉下部

とてもじゃないが,ワンフレームで収まる大きさじゃない.


さらにここから歩く事5分,今度は夫婦杉とのご対面.

夫婦杉

左が妻で,右が夫なのだそうだ.
さあ,あと少し.


そして大株歩道に入って1時間と10分,登山口からスタートして3時間と20分,
時刻は9時20分.
ついに,縄文杉に到達.

縄文杉下部

わざわざ展望デッキが設けられているからそう感じるのかもしれないけれど,
その存在感はやっぱり他の杉とは全然違う.

僕がここに着いたときには,すでに4~5人の人がここに到着していた.
僕は縄文杉の写真を4~5枚ほど撮影し,その場にいた人に頼んで,
縄文杉と僕のツーショットを撮ってもらった.
今回の一人旅で唯一の,僕自身が写っている写真となった.

そして10分程度そこに滞在して,僕は帰路に着いた.
今にして思えば,もう少しゆっくりしていってもよかったかな,と思う.

ちなみに,この展望デッキ,auの携帯電話でアンテナが一本立ちました.
メールの受信程度なら,ギリギリ可能なレベル.
写メの送信はさすがにキツそうだ.
他のキャリアの携帯ならどうなのだろうか.


さて,帰路は当然下りになるぶん,行きに比べると少しはマシである.
よって,掛かる時間も当然早くなる…と思いきや,
ほとんどの方がその時点では縄文杉を目指して山を登っている途中なので,
その方々を優先して道を譲りながら下山していると,
なんだかんだで掛かる時間は同じであった.

どうやら僕は日帰り登山の中ではかなり早く進んでいた方らしく,
帰りにすれ違ったツアーガイドさんに,
「多分キミが日帰り登山の最初の下山者だよ」
と言われた.
なるほど,僕が行きですれ違った人達は,ひょっとしたら山で一泊してから
下山してきた人達なのかもしれない.
でも,少なくとも僕が縄文杉に到達したときにはすでに先客がいたワケだから,
おそらくその人達は縄文杉付近の休憩舎で休んでいたのだろう.

しかし,下山中,実に実にたくさんの人達とすれ違った.
少なくとも100回以上はコンニチハを言った気がする.
これだけ大量の人が登っているのだから,
もうすぐあの縄文杉の展望デッキは人でいっぱいになるのだろうな,と思った.

下山途中,登り中の人に「あとどのぐらい(で縄文杉)ですか??」と聞かれると,
ちょっと得意な気分になる.
「俺もう言って来たんだZE!」みたいな.
でも,「あと10分ぐらいで着きますよ!」と言えるときはこっちも向こうも気分がいいのだけれど,
「…あと40分ぐらいです…」と答えなきゃいけないときには,
なんだかすごく申し訳ない気分になるのであった.


行きと同じぐらいの時間で,大株歩道入口へと戻ってくる.
ここからはまたトロッコ道を2時間程度歩くことになるので,
ここにあるお手洗いで用をたしておくことにする.

……

屋久島では,至る所で「環境保全のための寄付金募集」のポスターを目にする.
つまり,高い山の上に設置してあるトイレを清潔な状態に保つ為には,
多大な労力とお金が必要なので,そのためにご協力をよろしくお願いします,というものだ.

とりあえず,屋久島を出る前に絶対どこかで寄付してから帰ろうと,
そう決意させてくれるようなトイレであった.


大株歩道では実にたくさんの人とすれ違ったけれど,
もうこの時間(午前11時前)になると,トロッコ道を登ってくる人はほとんどいない.
この時間にトロッコ道を歩いているようでは,
もやは日帰りで下山することができなくなる可能性があるからである.
というワケで,トロッコ道ではまれに一泊装備を持った登山者と出会うだけで,
ほとんどは孤独な帰り道であった.


そして,午後12時半頃,荒川登山口に到着.
トータル6時間半の旅であった.
見渡す限りでは,どうやら僕は日帰り登山の2番目の帰還者だったようである
(1番目は,大株歩道入口付近で僕を抜いていった,登山慣れした格好の人であった).

一般にこの縄文杉登山に掛かる時間は8~10時間とされているので,
かなり早いペースで行って帰ってきたことになる.
僕の後に帰ってきた,僕より少し若そうな男の子3人組も同じく6時間半で帰ってきたようなので,
ツアーなしの20代男子であれば,だいたい6時間半で帰ってこられるようである
(ちなみに僕自身のスペックは,登山経験過去になし,普段の運動は週に1, 2回ジムに行く程度).
ただし,休憩もロクにとっていないし,見所一つ一つをじっくり見るということもしていない,
という条件の下なので,もう少しゆっくりしたとして,だいたい7時間ぐらいが普通だろうか.


でも,この縄文杉登山は決してタイムトライアルではないので,
無理して早く帰ろうなんてことは絶対考えなくていいな,と思った.
事実,僕は12時半に登山口に帰ってきたけれど,
屋久杉自然館へと戻るシャトルバスが14時半までなかったので,
結局2時間ほどそこでぼーっと待つ事になった(夏期交通規制期間中だったので).
タクシーを呼ぶという手段もあったけれど,あいにく一人旅の身の上では
そんなにもったいないことはできない.


バスが来る14時半頃には,結構な数の,バス一台の座席が埋まる程度の人が
すでに下山してきていた.
そして,屋久杉自然館へと戻ってきたのが15時20分頃.
そこでせっかくだからと屋久杉自然館の中を見学したが,
カラダはボロヨレで,何だか頭もボーっとしていて,あまり堪能した気がしない.
とりあえず,そこで自然館限定のマグカップと樹の精時計を購入し,
近くの『杉の茶屋』でたんかんシロップのかき氷を食べて,
原チャを運転して宿へと帰還した.
そして,お風呂に入って,夕食を食べて,友達から借りてきていた
『ジャージの二人』を途中まで読んで,力尽きて,寝た.


明日は5時半起きで,白谷雲水峡散策と,屋久島一周旅行.


(三日目に続く)
スポンサーサイト
管理者にだけ表示を許可する
TrackBackURL
→ http://sl230superboldor.blog36.fc2.com/tb.php/197-3fe285ff
Template by まるぼろらいと
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。